風のチェルシー~80年代思い出話~ -7ページ目

大きなお世話サマー

大きなお世話サマー


とんねるず「大きなお世話サマー」

お笑いの人がレコードを出すと、
たいてい企画モノで一発屋なのですが、
とんねるずはなぜかどんどん増長していって、
今ではすっかり成金くさくなってしまいました。

…って、そうじゃなくて、とんねるずはなぜかヒットを連発。
最初の頃こそ、
「ピョン吉ロックンロール」だったり、「一気!」だったりしましたが、
アキモト&ゴツグによる確信犯的な歌謡曲路線も成功し、
そして、さわやかなこの曲もうまくこなしています。
いい時代でしたね、彼らにとっては。

作詞、作曲は、例のふたりではなくて高見沢俊彦氏。
コーラスでも参加しているので、彼なりにリキ入った作品なのでしょう。

ヒュルル ヒュルル アハハー 夏の風が笑ってる
ヒュルル ヒュルル アハハー 大きなお世話サマー

などとあの彼が書いたのかと思うとなんだか不思議な気分です。

あの彼

私はとんねるずの曲のなかではこれが大好きで、
一度口ずさみ始めたら最後、1日止まりません。
案の定、今も、ぐるぐる回っています。
ヒュルルヒュルル歌いながら歩く女を見かけたら、
そっとしておいてください。

雨音はショパンの調べ

雨音はショパンの調べ


小林麻美「雨音はショパンの調べ」


私はてっきりモデルさんが
余技として歌手活動をしているものなのかなと思っていたのですが、
ずいぶん前に歌手デビューをされていました。
しかも私が生まれる前の話だったりするので、
どれほどのものだったのかはよく分かりません。
この「雨音はショパンの調べ」はディスコグラフィーを見ると、
前のシングルから7年ぶりとなっています。
いったいその間に何があったのでしょうか…。

先に書きましたが、私の印象は「モデルさん」というのが強く、
雑誌なんかでも「ファッションリーダー」っぽい位置にいらしたように
うっすらと記憶しています。

ガゼボの「アイ・ライク・ショパン」のカバーとのことですが、
そのガゼボもよく分かりません。
ジャケットを見る限りいかにも80年代のもっさい雰囲気満載です。

アイ・ライク・ショパン

小学生だった私はこの「アンニュイ」なカンジがどうも理解できず、
薄ら気味悪い程度にしか思っていませんでした。
91年に結婚されたのですが、
そのときの記者会見で見せた笑顔で初めて、
人間らしさを感じることができました。
小林さんを好きになりそうでしたが、
この結婚と同時に芸能活動を引退されてしまったのでした。

彼女の姿を見ることができないまま、時が流れていくうちに、
雨のそぼふる日にはこの歌を思い出すようになりました。
♪気休めは 麻薬 あは~ん…

夏色のナンシー

夏色のナンシー


早見優「夏色のナンシー」
コカコーラ83年夏のイメージソング

色黒、ハワイ育ち、大ぶりな顔立ちでまさしく夏がぴったりの早見さん。

彼女の代表曲といっても過言ではないくらいの夏色のナンシー。
ここで今は亡きナンシー関を思いおこすのは下策なり。


恋かなーっ YES! 恋じゃな~い YES!

って、どっちやねんという話ではありますが、
早見さんの爽やかさを目の当たりにしたら、
そんな細かいことはいいじゃな~いという気分になります。たとえ、
去年とは くちびるが ちがってる~♪などと言われようとも。
もう、しょうがないねぇ、と。

早見さんといえば、バイリンガルなんていうのも強みで、
早朝に英語の番組をやっていたこともありました。
最近は、早朝はどこもかしこもお天気とニュースとぬるい話題を
アナウンサー任せにしている番組なので、
今こそ、こういった飛び道具をやらかしてほしいなと思います。
アニメの再放送とかでもいいな。鈴木タイムラー はもうちょっと何とか。

最近は、ママさんタレント
(最近はこういう枠があるような気がします)として
ご活躍ですが、ハワイエッセンスをふりかけているせいか、
生活感を感じさせず、今でもとってもおきれいです。

タッチ

タッチ


岩崎良美「タッチ」
アニメ「タッチ」主題歌

前回は映画版「タッチ」でしたが、こちらはテレビのほう。
♪星屑ロンリネス 「カキーン!」のほうです。

最近はアニメをあまり見ないのでよく分からないのですが、
こんなにアニメ作品を優先にして作られていて、
なおかつ歌謡曲としても成立しているというのは
なかなかないのではないのでしょうか。

良美さんの主張のない声(これも立派な個性ですが)が、
更にアニメの世界を引き立てているのではと思います。
お姉さん(宏美さん)が歌ったら…と想像していただければ、
言いたいことが伝わると思うのですが。

小学生だった私の周りでも「みゆき」だとか「タッチ」だとか、
そんなあだち作品が流行りました。
トレーナーとか着ている子もいました。
…ですが、私はといえば、
サンデーではなくてジャンプ派だったということもあってか、
あまり興味がなく、キャラクターの区別がつかず、
先に書いたトレーナーも誰の顔なのか分かりませんでした。

そんな私でしたが話題についていこうと、
アニメ「タッチ」を見ていました。
ですが、どうにもタルくて、結局最後までは見ませんでした。
それぐらいから、急激に友達が減っていったような気がします…。
そして私は、野球は野球でも大洋ホエールズのファンになり、
ますます周りと距離を置くようになっていったのでした。

背番号のないエース

背番号のないエース


ラフ&レディ「背番号のないエース」
映画「タッチ 背番号のないエース」主題歌

同じあだちアニメ出身の一発屋でも
H2Oの「思い出がいっぱい」は割と覚えられていると思います。
ですが、このラフ&レディはちょっと…

私も♪背番号のない…エースさ…♪
という力ない歌声ぐらいしか覚えていないのですが、
その存在感のなさが逆に気にはなっていました。
とはいえ、その後、姿を消してしまったので、
すっかり忘却のかなただったのですが。

検索してもほとんど出てきません。
「あの人は今?」系のサイトを調べても出てこない。
ちなみにH2Oは何かしら出てくるんですけどね。
…と、あきらめかけていたら、なんとご本人のサイトを見つけました。
生きてました。飯島穣治さんという方です。
もうひとりは分かりませんでしたが。

それによると翌年87年9月に解散したそうです。
あっさりしたものすね。