風のチェルシー~80年代思い出話~ -5ページ目

翼の折れたエンジェル

翼の折れたエンジェル


中村あゆみ「翼の折れたエンジェル」
日清カップヌードルCM曲


かわいい顔に似合わずハスキーボイスが印象的でした。
♪もし 俺がヒーローだったら 悲しみを近づけやしないのに…

の部分が好きで、誰か私のために歌ってくれないものかと、

ほのかに思ったりもしたものでしたが、

今の今まで誰も歌っちゃくれません。

いや実際歌われても、ひくばかりですけどね。


中村さんはこの後、
「晏由美」という名前で活動したり、エステサロンを経営したり、
離婚を2度経験したりといろいろあったようですが、
結局今は「中村あゆみ」に戻って、
音楽を中心としたタレント活動をしていらっしゃいます。
力強いのは声だけでなく、彼女自身も相当なものです。
こないだNHKの歌番組で、この歌をうたっていました。
なんだか新鮮にさえ、感じたものです。

聖母たちのララバイ

聖母たちのララバイ



岩崎宏美「聖母たちのララバイ」
日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」テーマ曲

以前、「解せないヒット曲が2曲ある」と書いた のですが、
もう1曲はこの曲でした。
子供心に暗いばかりで面白みがなく、
この曲が流れると、チャンネルを変えていたくらい。

ですが、歳をとり、結婚した今となっては、分からなくもない。
ここまで聖母っぷりな心ではいられないかもしれないけれど、
その爪の垢ぐらいの気持ちは私も抱くようになりました。

岩崎さんの歌声と火曜サスペンス劇場は相性がよかったらしく、
この後しばらく岩崎さんの歌が続きます。「家路」は好きでした。
他には髙橋真梨子さんや竹内まりやさんあたりもいいカンジでした。
いろいろあって、解決した後に女性のきちんとした歌声を聴くと、
安心するのかもしれません。

ですが、この火サス、この秋で終了だそうです。
視聴率低迷で打ち切りだというのなら、巨人戦も…なんて思う私は
録画をよく失敗するタチです。

この歌当時の岩崎さんもまだ23歳。
歌のうまさだけで乗り切っていたのかもしれません。
今の岩崎さんのほうが、実感をもって歌えるのではないのでしょうか…。

NEVER

NEVER


MIE「NEVER」
TBS系ドラマ「不良少女と呼ばれて」主題歌

なんといっても伊藤麻衣子(現・いとうまいこ)さんですね。
この曲のイントロと同時に浮かぶは、
アフロヘア(?)に不健康そうな色の唇、そして、
なんだかとんでもない武器をぶんぶん振り回している彼女の姿。
「ふざけんじゃないさ!」という言い回しはよくまねっこしたものです。

そして、ピンク・レディー解散から3年。
「あれ?ミーちゃんってこんなんだったっけ?」と、
その大人ぶりに驚いたものでした。
思いのほかハードな歌声で、力強いです。

ピンク・レディー限定復活も終了し、
これからどういった活動をされるのか、楽しみです。

それにしてもピンク・レディーの振り付け、
難易度高すぎるって。1曲歌い踊っただけで、ふらふらです。
これを50歳間近でやらかすミーちゃん(ケイちゃんも)はすごすぎ。
この歌も余裕で歌えるでしょうね。

TATTOO

TATTO


中森明菜「TATTOO」

こないだの「バク天」 で友近さんが
当時の明菜ちゃんの衣装を着たい!ってんで
ダイエットしていましたが、
その衣装のウエストは52センチ。とんでもないです。

「難破船」でどこまでも沈んでいき、
「AL-MAUJ」で異国へ旅立ってしまい、
次はどこへ行くのかと思ったら、
重苦しかった衣装を脱ぎ捨て、
ぱっつんぱっつんのミニスカートで激しく歌い踊りだしました。
時代はワンレンボディコン、扇を振ってお立ち台な頃でしたが、
明菜ちゃんがボディコンを着ても下品にならないところはさすがですね。

激しいイントロからしてインパクトのある作品ですが、
作家陣は全然知らない人です。
もしかしたら、どこかの筋では有名なのかもしれませんが…。
明菜ちゃんは最初のころは、
来生家だとか高中正義、井上陽水などといった
「大物」を起用していましたが、ある時期から、
あまりメジャーでない方を起用するようになってきました。
きっと明菜ちゃんが「与えられた作品」ではなく、
「選んだ作品」を歌うようになったのかと。
メイクや振り付けも自分ですると聞いたことがあります。
自分で作詞作曲はしないけれども、充分セルフプロデュース。
この「TATTOO」も見事成功しているといえるでしょう。

…それにしても、こないだテレビで見た明菜ちゃん、やせすぎです。
ウエスト52センチどころじゃないというカンジで。
ただやせているだけではTATTOOの衣装は似合わないんだろうな、
と、しみじみ思ったものでした。

プルシアンブルーの肖像

プルシアンブルーの肖像


安全地帯「プルシアンブルーの肖像」
映画「プルシアンブルーの肖像」主題歌


前回書いたチェッカーズの映画と同時上映で、
チェッカーズを見た後に、この映画が流れました。
私はチェッカーズファンの友人と見に行ったのですが…。

なんでこんなことになっちゃったのかなぁ。

安全地帯だからこその、都会的な、大人の、こう、なんか、
ガラスのような、プルシアンブルーなんだし、という期待は、
見事に打ち砕かれてしまいました。

「ホラー映画」だという触れ込みはあったのですが、
なんのことはない、小学生きもだめし大会。
ラスボスがトラウマロリコンおやじの玉置さんだったというだけで、
正直、ダメダメ映画でした。
最後にはこの歌をバックに
高橋かおりさんがいんちきエアロビのような踊りを披露。

私は一応「安全地帯ファン」だったのですが、
「肩身の狭い思い」というのを
生まれて初めて体感したような気がします。

お口直しに、もう一度、チェッカーズを見ました。

この歌自体は「もう はなさない」というサビが印象的だし、
冷たい情熱といった感じで、
安全地帯らしく仕上がっているんですけどね…。