風のチェルシー~80年代思い出話~ -4ページ目

夏ざかりほの字組

夏ざかりほの字組


Toshi&Naoko「夏ざかりほの字組」

いわゆる企画ものですが、
当時トシちゃんはそれなりに人気がありましたし、
ナオコは相変わらずのポジションで、
話題のユニットということになりました。
案外、かっこいい曲で、
トシちゃんのいつもの調子っぱずれの歌声も
なんとなくおさまっています。
ナオコは相変わらず素敵だし。

♪ほの字は~ 
赤いワインのシャワーで
←この部分のナオコが最高!

タイトルとはうらはらに結構マジメなつくりが好感もてます。

このテのデュエットもので浮かぶのは
郷ひろみさんと樹木希林さんの「林檎殺人事件」。
ですが希林さんは歌が不得手だったようで、
ほとんどヒロミゴーの声しか聞こえないどころか、
ジャケットには彼の姿しか見えません。

林檎殺人事件

ちなみに歌詞は両方とも阿久悠氏です。

「夏ざかりほの字組」から19年経った2004年10月、
ふたりは再びデュエット曲を発表しました。

恋すれどシャナナ

「恋すれどシャナナ」
…すみません。知りませんでした。
ナオコはやっぱり相変わらずの存在感ですが、
トシちゃんをとりまく状況は大きく変わりました。
どう出ても「落ち目」としか見られないのは気の毒ですね。

熱風

熱風


石川秀美「熱風」

かぜ!風をだきしーめて

むね!胸があつくーなる

ぐらいしか記憶にないのですが…。

秀美ちゃんといえば、
バスケできたえた太ももというイメージが強く、

歌の印象があまりないですね。
フルで覚えている歌がない…。

実際、売れ方も地味なものでした。

でも私はなにやら堅実そうなその顔が好きでした。
石っぽい、といってもゴツゴツしているわけではないのですが、
どうもなんだか、表情が硬い。でもそこがいい。

薬丸氏との結婚は「ヤ○キー同士…」と揶揄されたりもしましたが、
元シブガキ隊なかでいちばん稼いでいるのはたぶん彼でしょう。
やはり堅実な選択だったのではないかと思います。
とはいえ、4人の子供の名前は、
玲美、翔、隼人、司…と、そこはかとなくヤ○キー風味なのはご愛嬌。

こないだ、ご夫婦でCMに出演されていましたが、
全然醜くなっていないのには驚きました。
これをきっかけに芸能界復帰するようなカンジでもなく、
ここでも堅実っぷりを発揮。個人的に好感度アップです。

ボヘミアン

ボヘミアン


葛城ユキ「ボヘミアン」
TBS系ドラマ「赤い足音」主題歌


いきなり聴いたら誰しもがびっくりする。ボヘミアンボイス。
なかなか真似のできるものではありません。
私の中ではジャイアン(TAKESHI GOHDA)の歌声は
彼女に近いのではと踏んでいます。

ドラマ「赤い足音」についてですが、
主演が島田陽子さんで、会社のお金を横領した女性の話らしいです。
ドラマの主題歌だというのは知っていたのですが、
このドラマのことは全然知りませんでした。

葛城さんですが、ライブを中心に活動するかたわら、
ボーカルスクールの先生としても活躍中です。
あの声だって、酒焼けじゃない。
トレーニングを重ねて作られたものなのです。
と、ちょっと無責任に書いていますが。

おととしぐらいに、とんねるずの番組収録で、
大怪我を負いましたが、翌年には復活。
御歳55歳になられますが、
まだまだパワフルに活躍されています。

まちぶせ

まちぶせ


石川ひとみ「まちぶせ」


この曲といえば石川さんのイメージが強いですが
三木聖子さんという方がその前に歌っていました。
1976年のことです。
聖子のまちぶせ

石川さんは1978年にデビューしたものの、
あまりパッとせず、「この曲がダメだったら引退しよう」と、
背水の陣で発表したのがこの「まちぶせ」でした。
結果は周知のとおり、大ヒット。
石川さんは無事に芸能界に残ったのでした。

個人的には「プリンプリンの声の人」というイメージが強いですね。

この歌は、かわいらしい石川さんの声にだまされそうですが、
結構怖い女の執念、そして高慢さを歌ったものと解釈しています。

好きだったのよ あなた 胸の奥でずっと…
もうすぐ わたし きっと あなたを振り向かせる!

でも自分からは言い寄ったりしないそうです。
どんな手を使うのかと思ったら
偶然を装ってまちぶせるんだそうです。
ちょっと地味ですが。

石川さんは肝炎で休養を余儀なくされたりと不運がありましたが、
今でも現役でがんばっています。
もちろんこれからもがんばってほしいですね。

Marionette

Marionette


BOΦWY「Marionette」


それまでアイドル的なバンドが主だった日本の歌謡界。
本気モードのBOΦWYの出現によって、
男性のバンド形態というのはだいぶ変わってきたのではと思います。

ここらへんから「テレビに出ないアーティスト」がぽつぽつ出てきました。
以前から「ニューミュージック」といわれる方々も出ていませんでしたが、
こういってはなんですが、彼らは歌謡界の中心ではなかった。
BOΦWYが中心だったとは必ずしもいえませんが、
だんだんBOΦWY的なスタンスのアーティストが増えていき、
またそれは「お茶の間」に相容れないこともあり、
ベストテン番組も「テレビに出ない知らない人」の歌が
順位を占めていくようになり、
それじゃ見る人も減っていくわなというわけで、
ベストテン番組は姿を消していったのでした。ちょっと文章危なげですが。

私の記憶のなかのBOΦWYは、いつもライブ映像で、
夜中の音楽番組で見かける程度であって、

身近なものではありませんでした。
まだまだ子どもだった私はやはりテレビによく出る、
身近なアーティストであったりアイドルに興味をひかれていました。
それでも、♪鏡のなかのMarionette のフレーズぐらいは
認識していました。いや、それしか知らなかったんですけど。

88年に解散。それぞれの活動を始めましたが、
完全に乗り遅れた私は90年代に入ってから目覚めてしまい、
BOΦWYのCDをかき集めたりしたものでした。

そして今は、こんなの を見て、うぷぷと笑う30代です。